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Voice ~君に届け~ 12    





『ただいま。』

『あ。お帰り・・・・・・・・。』


連休明けに、お前はここへ戻って来た。


数日前の、玄関先での出来事は、もちろん頭を離れない。

なんとなく意識して、それとなく気付かないフリをする。そんな二人の話すきっかけは、故郷の話を手土産にして、あそこへ行ったとかあれはどうだったとか、当たり障りのないものから始まった。


時々途切れる会話はヒョニのいつもの相棒が、良い感じのBGMで繋げてくれた。俺はソファーに気のない素振りで腰掛けて、それを聞きながら時折、鼻歌なんかを歌っている。


『何の曲?』

『んー、何だろう。今、つくった。』


そんな事を言ったりしながら、リビングルームでこいつと二人きり、
長い夜に踏み込む一歩手前でお互いに少し、緊張していたのかもしれない。


“浮気者!”そう送ったメールの返事は、“ヒョンのペンだってさ!”と、おかしな絵文字つきの文章で、俺は撮影の合間にそれを読んでしまって、笑いを堪えるのに苦労した。

案の定、次のシーンではNGばかり出してしまって、すいませんと、たくさん謝る羽目になったし。




『ドラマ、どう?』



なんて。次々と変わってゆく会話のネタで、二人であれこれ話してたんだ。

でも。本当は、そんな話なんてどうでもよかったんだよな。
近付きたくても近づけない、この微妙な距離感を詰める方法を俺たちは知らなくて、上辺だけの、今はどうでもいい話ばかりを並べていった。



『キス、した?』



俺は核心に迫られることにビビッて、お前はそんな俺の周りをじわじわと取り囲む。少しずつ、少しずつ・・・・・・そのギターの音色に乗せて、意地っ張りの俺の砦を崩しにかかってる。



『・・・・・・してねーよ。』



心臓の打つ速度が、尋常じゃない。



『女優さん、綺麗?』



きっともうすぐ、この速さに耐えられなくなって、ビリビリと痛み出す。



『でも俺は、ヒョンのほうが綺麗だと思うけど。』



笑いながらそんな台詞、言うんじゃねえよ。
顔が上げられないだろ。





『・・・・・・・・ねぇ。こっち、向いて。』



・・・・・・・・嫌だ。




『俺のこと・・・・・・・・ちゃんと見て、ヨンファ。』



・・・・・・・・その声で。俺の名前を呼ぶなったら。

硬く閉ざしたはずの心はもう、ペラペラの紙一枚くらいしか被ってないんだって。





『ヒョニ。俺は、男なんだけど・・・・・・・・』



いいの?お前。

何にもねーぞ。綺麗でもなく、可愛くもない、華奢でもないし、
馬鹿で、意地っ張りで、すぐにふざけて勝手に拗ねて。めんどくさい奴だぞ、俺。

そんなの。
絶対によくねーだろ。



途切れずに鳴っていた弦の音がぷつりと切れて、思わず顔を上げた俺にお前は、待ってたと言わんばかりに小さく笑った。

そしてその小さな笑みはすぐに消える。




『そんなの。最初に逢った時から、知ってるよ。』




どんな音色よりもどんな台詞よりも、俺の心を打つお前の声は、
飾り気もないし色気もない、普通の言葉だらけなのに。


なんでだろう。

心が、震えるんだよ。



『俺は、ヒョンがいい。ヒョンじゃないと嫌、ヒョンじゃないとダメ。・・・・まだ言おうか? 初めて逢った時から今までずっと、俺は・・・・・・・・ヒョンがいいのに。一番最初にそう言ったよね?それなのに・・・・・・・・・・勝手に、行かないで。』



寂しそうに、お前は言った。




『馬鹿兄貴・・・・・・・・・・・・。』




苦しそうに、言った。





崩れるように掴んだ掌は、綿で出来たお前の着る、Vネックのシャツを握って食い込んで、指先でくしゃりと、感触だけの音を立てた。

ぎゅうぎゅうに抱き合って、吐息だけの会話をして、伝えたかったことを口に出す余裕なんてなくなるくらいに、俺は俺の中の溢れた感情で溺れ始めてゆく。

息ができない。
後悔と、寂しさと、愛しさと、色んなのがぐちゃぐちゃに混ざり合って苦しくて、

でもずっとずっと、お前が遠くにいる間も、俺はまともに息ができなかった。


結局。




『・・・・・・・・好きだよ・・・・・・・・・・・・・・・。』




俺はそうして初めて、呼吸ができるのに。

お前は嬉しそうに、『言われるの、待ってた。』なんて、俺の髪を撫でつけて、
俺の自責なんかちっぽけに思えるほど、いつも変わらずにそこに居てくれる。


お前に恋した俺は、何もないけれど。

『好きだよ。ヨンファ。』

お前がそう言ってくれるなら、それで・・・・・・・・・・


それで、いいか。

















*******




抱き合っても、その身体を引き寄せるような仕草は少し照れくさくてできなかった。二人の間にはまだ、離れた時間で出来てしまった、埋められない溝がある。

それでも触れた唇は願い通りに開いてくれたから、俺はそれだけで満足できた。


数センチ。舌が通り抜けれる隙間が出来た歯列を俺は舌先で抉じ開けて、絡められる範囲を手に入れたら、あとは・・・・・・

自分とは違うその体温に絡まって、ゆっくりと。そして次第に深く、熱を帯びたものに変わっていった。



喉の奥で、ん、と発した俺の声。
こんなに深くで触れるのは久しぶりで、場所をわきまえずに興奮してる。

溢れた唾液は低い位置の自分へと流れ込んできて、俺はそれを寧ろ喜んでゴクリと飲み込んだ。
胃袋まで熱くなるような感覚に落とされた相手は、お前が産まれて初めてだった。


キスの角度でずれて重なる、お前の前髪がくすぐったい。

涙袋の下あたりに毛先がチクチクと刺さって、俺は目を開けられない理由を見つけて心の中で喜んだ。
それと同時にお前の首の後ろに手を廻して、体重を掛けて引き倒す。


ソファーと接した自分の背中。
立てた膝とお前の膝が交互になって、顔の横には突っ張った腕がその半身を支えている。

閉じた瞼が震えていた。詰まる空気の圧迫感で、その影が降りてきたのを知って、俺は咄嗟に、顔を背けてしまう。



『怖い?』

『・・・・・・・・・・少し。』



重なることに覚える不安は次第に俺の中で大きくなって、こうやってキスを繰り返してゆくうちに、心拍数は爆発寸前。


少しなんて、嘘だ。

期待と不安と、愛しさと、それに付随する欲とがぐるぐる渦巻いて、俺はどうしたらいいかわからない。


それでも相手がお前だから。俺は・・・・・・


『部屋、連れてって。ここじゃ嫌だ。』


委ねて、飛び込んだ。




静かな夜のリビングは、二人のずれた裸足の足音だけがして、手を引かれて向かう先はあの日以来、二人きりになることのなかった空間。


部屋の扉を閉めて振り返ったお前はゆっくりと俺に近づいて、俺はそれにしな垂れかかる。

倒れ込んだベッドは跳ねて、重なるお前の影は、凄く・・・・・・熱かった。











~~~~~~
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いつもありがとうですm(__)m

R18まで辿り付かんやった!!15・・・くらい?だいぶカットしたのになーー(>_<)
ここからはやはり、ノーカット版?←
でも・・・・久しぶりでなんだかはじゅかしいし←
そんな私の背中を誰か押してくださいw ははw
お知らせしたアンケート、たくさんきててびっくり。
皆さんこまお❤まだ集計してないけれど、できたら結果報告いたしますですm(__)m

今夜もきてくれて感謝☆
それでわ股ぬん!


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category: Voice ~君に届け~

thread: BL小説 - janre: 小説・文学

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コメント

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# | 
2013/09/24 00:16 | edit

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# | 
2013/09/24 00:19 | edit

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# | 
2013/09/24 00:24 | edit

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# | 
2013/09/24 00:30 | edit

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# | 
2013/09/24 00:34 | edit

遠回りしたけたどやっぱりこれが真実の愛です!
ほかの誰かじゃダメです。
戻ってくれて嬉しいー♪
そしてよん子、初めてのときよりか何倍も素敵になってるじょんにいっぱい愛してもらって。
もう一度忘れられない思い出を作ってねっ。

なじぇか私がドゥグンドゥグン(*´д`*)

和紅 #- | URL
2013/09/24 01:00 | edit

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# | 
2013/09/24 01:07 | edit

ジョン、お帰り。ヨンもやっと、ジョンのとこに帰れたね~。素直なヨン、かわいいです。
うん。 ほんとに良かった~。嬉しいです。
これからのあまあまな2人、楽しみにしてます。

はな #- | URL
2013/09/24 06:11 | edit

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# | 
2013/09/24 06:33 | edit

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# | 
2013/09/24 09:06 | edit

Re: タイトルなし

>まだRいってないのにーーーーーーー!!

萌えとドキドキ、貰ってくれてありがとう←

もう、私もなんだかぐるぐるしてたので、
ここらでスッキリしたいんです←

あぁ。でもここでやっちまうの緊張するですwwww
置いたら逃げます!!←

イケ!馬鹿兄貴❤

>じ・・☆さん #- | URL
2013/09/24 09:42 | edit

Re: タイトルなし

>ついに・・・・・・
言った&言わせたった←
迷ったんだよーよん子ちゃん、
でも、ついに言えた☆

毎日ありがとうですm(__)m

今夜はジョンとよん子の長ーい夜のはじま・・・・・
いえいえ。
まだ服も脱いでなかった←

>sr・・さん #- | URL
2013/09/24 09:45 | edit

Re: タイトルなし

>風呂からあんがとう(இдஇ; )←

恐らくこのブログ始まって以来の、
じょんの長台詞←

素敵なことは言えないんだけど、
よん子に届いて、よかったです❤

撮影に支障をきたすってwwwwwwwww
久しぶりなのに、ガッツリ❤しちゃって、
兄さん大丈夫かな・・・・・・・(笑)

>みかさん #- | URL
2013/09/24 09:50 | edit

Re: キュンキュン〜

>ギクシャクとウブと
不器用と悶々とキュンキュンと
それから
これから始まるであろうRを、
私一人で運営しています・・・・・・・←

だから本当に、分かりずらいんじゃ・・・とか
めんどくさいかな・・・・とか
たっくさんいろんなこと考えた今回でした(笑)
普段あまり考えていないものですから←
あぁ・・・ほんとに、何回か頭ショートしました(笑)

>サ・・トさん #- | URL
2013/09/24 09:53 | edit

Re: タイトルなし

>応援ありがとうです❤

よーーーーやく言ったーーーーーー(笑)
長かった・・・・こんなに長い事書いた事なくて、
頭煮えた・・・・・・・(笑)

よかった。好きって言えて(笑)
あの目ぢからに言わされた分もかなりあると思います(笑)
もう素直に吐くしかないっていう。
じょんの粘り勝ち。あーー。じょんいい子❤←
私にもいってーーーー←

R、続き書いてましたが、服も脱がないんですよ・・・←
ながーーーくなってしまいすぎないのかと、
不安だけど、でも書きたいし、ああああどうしようの巻←
でも!応援に応えてがんばりますです☆

>h・r・さん #- | URL
2013/09/24 10:00 | edit

Re: タイトルなし

>遠回り・・・・・
今回長かったですね・・・・・
本当に、こんなに長い事かいたことなかったから、
ガンガレ!してくれた皆様には本当にかんしゃ❤です。

私自身忘れてたものを思い出せた、
今回のお話でした。

って、まだ終わってないwwwww←
今夜の更新、ドゥグンドゥグン汗

>和紅さん #- | URL
2013/09/24 10:05 | edit

Re: タイトルなし

> 10話wwwwwwwww
それ、3話目ぐらいで私怒られそうですwwww←
やーほんと、どこまで書いていいものか、
いつもいつも迷い迷いで汗

こんなのしつこい?とか
彼らっぽくない?とか

考えてるはずなのに、
長さだけはどんどん増える・・・・・・・←

でも悶々焦れ焦れ長かったから、書きたいって気持ちもあるのです。

ヨンファ。たくさん呼びたひ・・・・←
じょんがいい子で←
ヨンはぐるぐるして←
そんな二人です(笑)

いつも、ありがとです❤

>ホイ・・・・・・さん #- | URL
2013/09/24 10:11 | edit

Re: タイトルなし

> やっと帰れた。
長いよ・・・・・・・・・・・・・私!!←

こんな長く書いた事、なかったですね。
じれったい感じを皆様にもたくさんお見せしてしまい、
すいませんでした_(_^_)_

あまあま、しないと。ですね(笑)
こんだけひっぱったんだからっ!←

って。
二人に言っておきます(笑)

>はなさん #- | URL
2013/09/24 10:14 | edit

Re: おはようございます

>おはようございまーす(*^_^*)

やはりそちらでしたか❤
すっかり秋ですね、ここは(笑)
今朝も寒かったーー。

焦らしプレイも←
今夜でおわ・・・・・・・あれ?
終わらなかったです←
どこまでつづくのーーーー?って、
今度はそんな焦れ・・・・・・
あ、いらんですね汗

>北・・さん #- | URL
2013/09/24 10:24 | edit

Re: 好きだよ・・・(>艸<)

>ようやく好きって言ったですよ兄貴(笑)
あーーもう、言えた・・・・って、
なじぇだか私もほっとした←
のもつかの間。
この先の夜が・・・・・どこで切ってあげたらよいのか、
そして、どうしてこんなに進まないのか←

同じくチェジュに出かけた兄サジン見ながら、
あーニットきてるー向こう寒いのかなーなんて、
書くのを放棄して← ガン見(笑)

で、みにょく!!!!!
はやく、はやく帰って来て!!!

・・・・・・私はあの子を待っています←


仲良くいい子に留守番するには無理がある組み合わせ←
わんこ、ちゃんと世話してるんじゃろか?
と、心配してみるwwww

はやくかえってこい、みんなーー!!

>ak・・・さん #- | URL
2013/09/24 10:30 | edit

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# | 
2013/09/24 11:31 | edit

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# | 
2013/09/24 14:23 | edit

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# | 
2013/09/24 19:50 | edit

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# | 
2013/09/24 21:04 | edit

Re: タイトルなし

>ちらっといれた彼らの風景にの突っ込みをありがとう❤

うは❤こんなとこでも拾ってくれてうれしいですTT

この子達、あーんまり口数多くないから、
『』の出番があまりないので(笑)
喋る時はドキドキします←

あ、でも。
いちゃいちゃはいつもより多く喋らせたい!!
と、思っております❤


>亜・さん #- | URL
2013/09/25 01:54 | edit

Re: タイトルなし

>ようやく!!ですm(__)m
ヌナはきっとイライラしてるんじゃないかと、
よん子は怯えてました←wwww

ほんと、まだそこがはっきりしてなくて・・・・はい。
そこの崩し方に今迷ってるっていう(笑)


あ。ワタクシ、ゴスロリに一票お願いしますm(__)m←
きっと、かわいいと思います///←

大半は可愛いいなんてそんな学祭、
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・行ってもいいでつか?←

>tomono さん #- | URL
2013/09/25 02:07 | edit

Re: きっとくる~!!

>ですよね??

いや、似たようなお名前の方・・・なのか、な・・・・?
とか思ってたんですよ(笑)

そして、アメのほうにメッセくださったのも、そうですか??
もしそうならもう一度送ってくださいーー!
開けませんでした汗 お手数ですがよろしくお願いですm(__)m

マンネーズもいつかーー・・・・・・・
はい。考えておりますよ←

はっきりいって、今の方向では、ネタ的なのですが・・・・・・←

>m・・・・chi・・さん #- | URL
2013/09/26 02:36 | edit

Re: ゆっくりとオトして・・・

>いっきたいよ~~~wwwwwwww
お腹いたいwwwww
でもまた見よう←
あれ、お気に入りですwwwwwwww

ゆっくり・・・・んん。
かわいらしーほうが、いいのか。
はげしーのがいいのか。
まだ迷うこのフラツキ感←
どうしようもない・・・私ですm(__)m

>k・oさん #- | URL
2013/09/26 02:43 | edit

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