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愛は雨に乗って。 2  






『まーた雨かよ・・・・・・。』


はぁ・・・・・・。心の中で溜息をついて外に出た数時間前、俺は身ひとつで外を眺めて突っ立ていた。

迎えを呼ぶことも出来たしタクシーだって乗れたのに。小降りだったし、空もそんなに暗くなくて。きっとすぐに上がるだろうと思ったのが誤算だった。

どんどん厚くなってゆく雨雲。頭の上の空みるみるうちにが狭くなって、道の半分まで来たところでとうとう本格的に降り出してきてしまった。


俯いて歩いた視線の中の雨は、早足で急ぐ道路に跳ね上げる水が無数に散らばっていた。

帰ったら着替えなきゃなとか、靴も乾かさないといけないなとかそんなことを考えながら、張り付いた前髪から滴り始めた水滴を二、三度振り払った頃にようやく自宅に着いた。


ドアを開けた瞬間に漂ういつもの家の匂い。見えたメンバーは全員、リビングに居た。


『ただいま。』

ジョンシナが渡してくれたタオルを被って隙間から最初に伺う顔は、テレビに集中していてこちらなんて見もしない、そいつの顔。


・・・・・・・・期待は、してない。

何か言って欲しいとかして欲しとか、そういうのはどこにもないんだ。ただ・・・・・・



雨に降られた時はいつも、無性にお前を想ってしまう。




雨は、嫌い。

濡れるとどこか切なくて、そしてどこか寂しくなるから。気が付けば俺はずぶ濡れで、溢れて滴る雫が誰かさんにそっくりで。

微妙な距離を望んで堕ちた俺たちは真正面から向き合うことを恐れるようになったし、何よりも求めるのに触れ合えばいつも多少の傷もついた。

思いとか意地とかそういう全てのものが、メンバーとか友達とかじゃなくて恋人とのものになってしまったからかな。想えば想う程、遠ざかってしまって。
 


けれど雨に降られた後の、その匂いが俺は好きだ。

埃っぽい俺の心のざわざわを沈めてくれた、雨上がりの匂いは俺の心そのものだった。

じゃあ雨は・・・・・・?

雨は・・・・・・・・・・




『おかえり。風邪ひくからシャワー、入りなよ。』


雨は。

なんなんだろ。





『・・・・うん。』


合わせ損ねた視線の外で、ふう、と小さくつかれた溜息も、そいつ相手じゃ俺は何も言えなくなった。

始まったいつもの小競り合いの理由なんて俺にはわからいけど。けど多分、



『・・・・・乾かせば良くない?雨の匂いは好きだし。』



・・・・・・・俺のせいかもと思った。





突然引かれた腕を俯いたまま眺めている時も、掴まれた場所は泣きたくなるような暖かさだったのに、


『俺に似てるんでしょ?雨。』

『・・・・あー、そんなこと言ったっけ?』


思考を見抜かれたと心構えて、しらばっくれる。








雨は、嫌い。お前に似ているから。

俺に静かについて来て、どこでもしつこく降ってきて。


降られて濡れても何も流してくれず、ひたひたになって切なくなった。




『想いは乗せてるから。』



・・・・・・知ってたよ。

だって、そっくりだ。



埃っぽい俺の心のざわざわを沈めてくれた、雨上がりの匂いは俺の心そのもの。

だから雨には愛がある。俺を浸せる愛がある。



・・・・・・雨は、嫌い。

愛が雨に乗っていて、俺に降れば沁みすぎるから。


雨は・・・・・・・・・・




『止みそうにないね。』

『・・・・・・・・止まなきゃいいさ。』

『うん?』

『だって・・・・・・。』



お前に似ているから。



『・・・・・・一人じゃないから。』



今夜は、沁みても構わない。






散らかった床は物を足で分けないと、目的の場所まで辿り付けなかった。蹴散らして進むお前の後ろから、俺は引かれて着いて行く。

シャツを脱がされていると、いつもどこを見ていればいいのかわからないんだ。目の前のその人がゆっくり俺を引き寄せて両腕に閉じ込めたら、俺は彼の耳元でようやく息を吐けた。

自分のベルトに手を掛けて、カチャカチャと外してる間も何度もキスをした。甘噛んだ唇を追って、追われて、めちゃくちゃなキスだったのに心は鷲掴み。

床に落とした衣服は散らかった部屋を更にまた散らかして、そういえばこの前の服もまだどこかにあったかも・・・・・・なんて、そんなことを考えて。

ベッドに沈む瞬間までは、そういう余裕があったはずなのに。


今は・・・・・・・・・・


『・・・・・・ぁ、』


何も考えられない俺になってしまった。




『そこ・・・・・・、あ、あ、』

『・・・・・・・・ここ?』

『ん、そこ、アァっ、』

『もうこんなにして。ヒョンはエロいんだね。』




外はまだ雨が降っていて、床には外からの僅かな明りで窓ガラスに流れる雨足の影が出来ている。別にそれで何かを感じたわけではない。

今、感じてるのはただ一人、


『ほら、おいで?』


俺の、雨男。只ひとり。




弾んだ吐息、熱い視線。逸らさないで合わせた俺の締め付けられる胸の痛みは切なさだ。いっぱいで水浸しの心は今日もジタバタもがいてる。


さっき降られた雨は止みそうにもなかった。だからいっその事・・・・・・・・


『濡れてる・・・・・・、』


一緒に降られて濡れて欲しい。



いっぱいで。何もかもが一杯で。

揺らされる度に動く髪の毛からは雨の匂いがした。雨に降られた後の、その匂いが俺は好きだ。

愛にずぶ濡れた俺を感じて、いたたまれなかった心が静かになるから。



『・・・・・・もっとたっぷり濡らしてあげる。』



愛は・・・・・・・・雨に乗って。

びしょ濡れで滴った水滴も、匂いも味も何もかも、


『ぁ・・・・好き・・・・・・もっと・・・・・・・・・・っ、』



愛は、雨に乗って。

いつも俺に、しとしと降り注いでいる。











fin

*******

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今ね、途中だったお話の続きをあっぷするにあたって記事書いてますた。
だいぶ間があいちゃったのでね、前のお話を貼り付けてみたり・・・・と、色々。
それにじょんしなもあったし、ミニョクは別れちゃったままだしTT
ちゃんと考えて別れさせた←のに、そのままで放置してすまん。すまんみにょがTT
ちゃんと大爆笑な結末考えてあるから←もう少しだけ、待ってね❤

しばらくお目にかかっていない雨(最近もっぱら雪)を妄想。
お天気だと溶けそうになるし、雨だと靴が汚れるから嫌。長靴もってないから←


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category: 愛は雨に乗って。

thread: BL小説 - janre: 小説・文学

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コメント

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# | 
2014/01/25 00:39 | edit

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# | 
2014/01/25 01:14 | edit

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# | 
2014/01/25 08:38 | edit

Re: タイトルなし

> 好きすぎると辛くなるんですようTT
もし好きじゃなかったらこんな思いしなくていいのよね?
とか・・・・・
ヨンって明るいけど不安定ですよね、どこか(笑)
なんとなーくをなんとなーく文字にして←
そんな私も不安定wwwwww←

まんね・・・・リビングにいます←

>は・さん #- | URL
2014/01/25 11:09 | edit

Re: あめおとこ

>汗すごい降ってきたwwwwwww
いえいえ、汗、浴びたいでつ///←

汗も浴びれるほど前の席で見たい←
あ。欲出したらいいことないかもしれんからやめとこTT

ソウルペンミ、なんかライブってなってたけども??
ひーーーーーーー。
春っていつだろーーーTT

>k・oさん #- | URL
2014/01/25 11:11 | edit

Re: 出遅れたっ

> ぎええええええ!!
イマドキ病のアレですかっ!
ええそうです、色んなもんでるんですよTT
私、はやる前にかじょくでアレで全滅したんで、
・・・・・・・・先駆けです❤←

憎いあんちくしょうは尾藤イサオですね?←
あ。明日のジョーですね(笑)

リハビリして週初めからお話の続きあっぷしてこかなと。
はい。間あいてしまったんで復習記事ができあがってないんですTT

>392nico さん #- | URL
2014/01/25 11:15 | edit

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